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年金の繰下げ請求の手続|いつ・どこへ・何を出すか

公開 2026年10月31日・出典の確認 2026年10月31日

老齢年金は、65歳で受け取らず、66歳以後75歳までの間に遅らせて受け取り始めると、遅らせた月数に応じて年金額が増えます。増えた額は一生変わりません。このページは、遅らせるときの手続の順番と、請求した時点で何が決まるかをまとめました。

この手続の要点
いつ
66歳以後、75歳までの間の、受け取り始めたい時期に請求する
どこへ
お近くの年金事務所または街角の年金相談センターに、請求書を出す
増える額
1か月あたり0.7%、最大84%(75歳まで遅らせたとき)。請求した時点で増額率が決まる
注意
加給年金額と振替加算は増額の対象にならず、待っている間は受け取れない

手続の順番

  1. 受け取り始めたい時期を決める
    いつ
    65歳になる前から、66歳〜75歳の範囲で考える
    どこで
    年金の見込額は、ねんきんネットや、50歳以上に届くねんきん定期便で確かめられる
    持ち物
    基礎年金と厚生年金は、別々の時期に遅らせることもできる
  2. 請求書を用意する
    いつ
    請求する前
    どこで
    日本年金機構のサイトから様式を探す。年金の受給状況によって様式が違う
    持ち物
    次の「請求書の種類」のとおり
  3. 年金事務所か街角の年金相談センターに出す
    いつ
    受け取り始めたい時期に
    どこで
    お近くの年金事務所、または街角の年金相談センター
    持ち物
    請求書と添付書類。添付書類は日本年金機構の「65歳時の年金の手続き」のページで確かめる
  4. 請求した時点で、増額率が決まる
    いつ
    手続をした時点
    持ち物
    増額率は一生変わらないので、請求する時期をよく考えて出す

日本年金機構の「繰下げたいとき」を開く

請求書の種類

日本年金機構の案内では、これまでの受給の状況で出す書類が分かれています(案内の更新日は2026年6月15日)。

状況出す書類
初めて老齢年金を、66歳以後に繰り下げて請求する年金請求書(国民年金・厚生年金保険 老齢給付)様式第101号/老齢基礎年金・老齢厚生年金 支給繰下げ申出書 様式第103-1号/老齢年金の受取方法確認書
老齢年金を受給中、または受給していたことがある老齢基礎・厚生年金裁定請求書/支給繰下げ請求書 様式第235-1号/老齢年金の受取方法確認書

添付書類は、人によって違います。日本年金機構の「65歳時の年金の手続き」のページで確かめるか、年金事務所で聞きます。

遅らせる前に知っておくこと

増えるのは魅力ですが、遅らせている間の決まりを知らずに決めると、あとで困ることがあります。日本年金機構の案内にある注意を、手続の前に確かめます(案内の更新日は2026年8月12日)。

年金額の見込みを調べる手順は、ねんきんネットで見込額を調べるで説明しています。受け取り始める時期の選び方は60代の終活にあります。

問い合わせ先

手続の前に迷ったときは、ねんきんダイヤル(0570-05-1165)に聞けます。受付は月曜が8時30分から19時、火曜から金曜が8時30分から17時15分、第2土曜が9時30分から16時です。

遅らせるかを決めるための確認

繰り下げて増えるのは年金の額で、その代わり受け取り始めが遅れます。決める前に、次の点を自分の場合に当てはめて確かめます。

確かめること見る場所
65歳のときに受け取れる年金の見込額ねんきんネット、ねんきん定期便
加給年金額や振替加算の対象になるか(対象なら待機中は受け取れない)年金事務所、ねんきんダイヤル
65歳以後も働くか(在職老齢年金で支給が止まる部分は、増額の対象外)勤め先、年金事務所
受け取るまでの生活費をどうまかなうか終活のお金の整理

増額率は、遅らせた月数に応じて1か月あたり0.7%です。請求した時点で増額率が決まり、あとから変えられない点が、手続の中心です。

家族に伝えておくこと

繰下げの請求は、遺族が代わって行うことができません。また、繰下げの加算額は、遺族厚生年金には反映されません(どちらも日本年金機構の案内)。遅らせる前に、配偶者や家族とも、受け取り始める時期の考えを共有しておくと、あとの混乱を防げます。

年金の請求では、通帳やキャッシュカードの写しなどが要る場合があります。口座の整理は預貯金口座のマイナンバー付番や終活のお金の整理が参考になります。

増額率の計算例

増額率は、65歳から数えて繰り下げた月数に、1か月あたり0.7%をかけた率です。日本年金機構の案内にある数字から計算した例です(計算は当サイトによるもの)。

受け取り始め遅らせた月数増える率
66歳12か月8.4%
68歳36か月25.2%
70歳60か月42%
72歳84か月58.8%
75歳120か月84%(最大)

増える率は、基礎年金や厚生年金の額にかけて、実際に受け取る額を出します。見込額はねんきんネットで確かめます。

よくある質問

年金を遅らせると、いくら増えますか?

繰り下げた月数に応じて1か月あたり0.7%増え、75歳まで遅らせると最大84%です。増額率は一生変わりません。

繰下げの手続は、いつすればよいですか?

66歳以後に、受け取り始めたい時期に請求します。請求した時点で増額率が決まるので、時期を選んで出します。

基礎年金と厚生年金を別々に遅らせられますか?

老齢基礎年金と老齢厚生年金は、別々に繰り下げることもできます。複数の老齢厚生年金があるときは、すべてを同時に繰り下げます。

75歳を過ぎてから請求すると、もっと増えますか?

75歳に達した月を過ぎて請求しても、増額率は増えません。増えた分は、75歳にさかのぼって支払われます。

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出典

出典の確認日: 2026年10月31日

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